南米諸国 装備更新で軍事支出拡大 協力機構不調 安保は不安定化http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200910210006o.nwc 近年、南米諸国で軍事支出と武器調達が、ここ数十年なかったほどのペースで伸びている。各国の政策の背景には固有の事情もあるが、装備の老朽化に伴う更新の必要性に加えて、南米地域の急速な経済成長、コロンビアの空軍基地における米軍の存在、石油・天然ガス資源の保全などがある。南米地域の安定性に影響を及ぼす、軍事支出拡大の原因と展望について考察する。
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≪分析≫
国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(UNECLAC)によると、カリブ海諸国を除く、中南米諸国の2003~08年の実質国内総生産(GDP)は年平均4.8%、6年間で約30%成長した。この間、同地域の人口は年率1.3%増えただけだった。1951~2002年の同地域は、年平均経済成長率4.1%、年平均人口増加率2.3%だった。この経済成長は、主に国際商品価格の上昇によるものだ。GDPに占める政府支出の割合も高まり、ここ数十年みられなかった規模での、軍事支出の拡大が可能になった。
◆経済成長が追い風
南米諸国の中でも、03年の時点ですでに大きな軍事支出をしていた国と、03年以降に軍事支出が拡大した国とを区別する必要がある。ブラジル、コロンビア、チリは03年から軍事支出が大きかった。経済成長に伴ってベネズエラとエクアドルは03年の比較的低い水準から08年までに一層、速いペースで軍事支出が伸びた。アルゼンチン、ボリビア、ウルグアイからなる第3グループの軍事支出はあまり増大していないが、近い将来、3カ国ともに伸びるだろう。
チリとコロンビアを例外として、南米地域のほとんどの国の兵器体系は、とうに寿命を過ぎている。このため、事故が増え、作戦能力は著しく低下し、人員も上級士官が過剰になっている。こうした国が通常戦力を維持しようとすれば、兵器調達費が増えざるを得ない。
南米諸国の軍隊は過度に「労働集約的」になっている。チリとコロンビアを除いて、南米諸国の軍事費の75%以上が人件費だ。均衡のとれた軍事組織で、人件費は決して60%を超えてはいけないといわれる。たとえば、07年の北大西洋条約機構(NATO)加盟国の人件費を単純平均すると55%だった。NATOでは16%を装備の調達に充てている。
米軍は麻薬対策、テロ対策といった「新しい脅威」に対処しようとしている。カリブ海・中南米を担当する米国の統合軍「南方軍(SOUTHCOM)」は、さらに、ベネズエラ、ボリビア、エクアドルなどの「過激な大衆迎合主義」の反米左派政権に懸念を募らせている。南米諸国は、ブッシュ前米政権で悪化した関係が改善されるとオバマ米大統領の登場に期待したが、これまでのところ大きな政策変更はみられず、失望に終わっている。
南米海域を担当する第4艦隊が配備されたままであり、コロンビアの首都ボゴタ北方のパランケロ空軍基地を米軍が利用できる協定が結ばれたことに、ベネズエラをはじめ、周辺諸国は脅威を感じている。
米統合軍の一つ「アフリカ軍(AFRICOM)」が09年の空軍シンポジウムのために用意したとみられる「白書」には、SOUTHCOMはコロンビアのパランケロを友好的な拠点として、米空軍の大型長距離輸送機C17で南米大陸のほぼ半分をカバーでき、給油が可能ならば、チリとアルゼンチンの国境紛争がある、大陸南端のホーン岬(オルノス岬)までカバーできると指摘している。南米諸国は、米軍が使用するコロンビア国内の基地を単なる麻薬対策の拠点とは考えていない。
◆米構想を不安視
ブラジルは、石油・天然ガスが最近発見されたこともあり、米国の軍事構想を不安視している。米国防総省は、ブラジルに戦闘攻撃機F/A18、36機の売却を打診したが、ブラジルは拒否した。ブラジルは武器生産でフランスと協力するとみられる。両国は、通常兵器と原子力潜水艦を含む技術移転でクロスライセンス契約を結ぶ合意をした。
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の一角を占めるブラジル国内には、この新しい地位の象徴として、将来、核兵器を開発すべきだとの声もある。ブラジルが核武装すれば、経済の回復につれて、南米地域に核軍拡の連鎖反応が起きるだろう。
南米諸国は、地域協力機構「南米諸国連合(UNASUR)」とその軍事部門である「南米防衛評議会(SADC)」を創設するなど、米国を中心とした既存の地域機構から距離を置こうとしている。
しかし、この試みが順調に軌道に乗っていないことに、ブラジルは落胆している。南米地域は、2つのブロックに分裂しつつある。ひとつはベネズエラ、ボリビア、エクアドルなどの大衆迎合主義で米国に最も敵対的な諸国。もう一方はチリ、ブラジル、ウルグアイといった長期的に予測可能な民主主義制度の発達が見込まれる国々だ。
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≪結論≫
近い将来、軍事支出の増大と軍拡競争が起きるかは、景気後退(リセッション)からの経済の回復に大きく左右されるだろう。だが、調達の拡大は必ずしも作戦能力の向上につながらない。南米地域でチリとコロンビアだけが均衡のとれた軍組織構造を持ち、ブラジルの作戦能力も改善しつつある。南米諸国は、天然資源に絡んだ域外からの関心を警戒している。地域の安定は、憂慮すべき状況に向かいつつある。
431 地球の裏側 ◆/lYVcP7um2 sage ▼ New!2009/10/22(木) 00:27:11 ID:Y7xy2mBi>>361
>南米諸国 装備更新で軍事支出拡大 協力機構不調 安保は不安定化 こんな分析恥ずかしく無いのかなぁ・・・・・
まず、軍拡じゃないのよ。既存装備の更新だから。それでもF-5をF-22とか、って
ならまだしも、一応新品装備はベネスエラだけ。ブラジルはラファールを
欲しいんだが、まだ最終決定は出てないはず。
エクアドルに至っちゃ、ベネスエラのお古だかんね。まぁ、これまで5機だった
稼働機体数が増えるから軍拡っちゃ軍拡かw
安保の不安定要因は唯一、ボリビアのアホ以外無し。
でもって、その最大要因が中国の浸透。ブラジルは大深度海底油田に中国が頭を
突っ込むのを極端に警戒してる。ボリビアが周囲全部に喧嘩売ってるのは、実は
資源を中国へ出すルートが無いって事に尽きる。最近ではチャベスに対する警戒
よりも、モラレスが何をやらかすか、に焦点が移ってる。
それと、コロンビアがバランスの取れた軍事組織だと?www
中身を知る人間としちゃ笑うっきゃないなぁw
コロンビアくらいアンバランスな軍は南米でも珍しいんだがw
その上で、国内に複数の非合法武装組織を抱えてる国は、南米ではブラジルと
コロンビアしか無い。ペルーは事実上壊滅してるからね。でもって、ブラジルの
場合、武器を持ってるとはいえ、組織立った軍事訓練なんぞ、やろうったって
できない。コロンビアはプランコロンビアへ傾倒し過ぎて、陸軍が肥大化してる
のよ。太平洋側の海軍力なんかゼロに等しい。エクアドルとやっても負けるだろ。
カルタヘナから主要艦艇回航すれば別だが、パナマどうやって通るんだよ。域内
紛争で。
この記事が翻訳なら、アメが動き出した?って感じなんだが、そうじゃないと
したら、単に調査不足ですな。
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