430 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:12:03.90 ID:IXBpifzm0
さて、朝、御約束した金融政策に関するレクチャーを始めましょうか?

金融ビックバン以前の金融政策
金融ビッグバンとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%83%93%E3%83%83%E3%82
%B0%E3%83%90%E3%83%B3
http://www.fsa.go.jp/p_mof/big-bang/bb1.htm

これにより最大の変化が起きたのは、銀行と中央銀行の在り方ですね。

金融ビッグバン以前は、中央銀行は銀行の銀行として、資金の貸し付けと受け入れを行っていました。
この利率(オーバーナイト一晩物)を公定歩合と呼んでいたわけです。

銀行は資金が余ったら、中央銀行に差し入れ、資金が足らなくなったら中央銀行から公定歩合で
借り入れていたわけです。

振り込みや決済などで、銀行間の資金にプラス、マイナスが出ますね。
これを当日中に決済するため、不足分を中央銀行を利用して調整していたのです。

437 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:19:25.50 ID:IXBpifzm0
金融ビックバンにより資金の自由化が進みました。

この過程で、中央銀行が担っていた短期金融市場も大きな変革が進みました。

インターバンク(銀行間資金市場)が創設され、銀行間の資金を中央銀行からではなく
銀行間で融通しあうようになったのですね。

この場合、資金の需要が強まった場合、銀行間金利は上昇します。
逆に、資金需要が弱まった場合、銀行間金利は下落します。

このオーバーナイト(一晩)の金利の誘導目標を誘導金利と呼びます。
中央銀行は誘導金利に合わせ、自らがプレイヤーとなり、資金の調整をするわけです。
この実勢金利をTIBORと呼びます。

この誘導金利を調整することで、市場の資金量が調整され、市中の資金量が変化する
ことになるわけです。

443 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:25:38.68 ID:IXBpifzm0
また、融資に関しても、市場開放が行われ、従来銀行のプロパーローンのみであった
資金調達法も、社債など自由な調達が認められるようになりました。

社債などの金利はTIBOR(円LIBOR)+リスクプレミアム***BP(1000分の1%)と
いう形で表示されます。

リスクが高い債権は、リスクプレミアムが多く乗ることになります。つまり、調達金利が
あがるということですね。

ですから、誘導金利が上がることで、全体の金利を押し上げることになります。
金利が上がると、借り入れようとする人や会社が減りますから、自然に景気を抑え込む
ことになります。
逆に金利が下がると借り入れようとする人や会社が増えますから、景気の悪化を
防止することにつながります。

442 蟹(極東wktk産) sage ▼ New!2009/10/22(木) 21:23:29.94 ID:a42usAobP
>>437
せんせー
TIBORは東京市場、LIBORはロンドンという認識でよかですか?

449 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:31:45.39 ID:IXBpifzm0
>>442
はい、そうです。
http://www.zenginkyo.or.jp/tibor/public/index.html

451 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:33:09.90 ID:IXBpifzm0
しかし、日本において発生したバランスシート不況はこの状況を一変させました。

銀行はBSを改善するために、貸付を減少させ、企業や個人も借入を減らしました。
そして、全体的な景気悪化により資金需要が生まれず、金利を低下させても
借り入れない状況になったのですね。

これを解消するために、政府は国債を発行し、自ら財政出動し、産業を創出
せざる得なくなったのです。

この過程において、民間の債務が政府に置き換わる(国債発行額が急増する)
現象が起きたのです。

また、国内の資金循環が崩壊したため、日本国内から需要が生まれませんでした。

そして、この現象に目を付けた外資は、日本の低金利の資金を借りて、それを
高金利国に投入し、その利ザヤを稼ぐという手法を多用しました。
(これがいわゆる、円キャリートレードということになります)
基本的には、銀行間の短期資金市場での借り入れとなりますので、海外の市場の
動向により、この資金の動きが為替にも影響することになります。

460 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:40:41.26 ID:IXBpifzm0
ですから、海外市況が悪化すると円が上がるという現象が多発したのですね。
(リワインド資金の巻き戻し)

これが為替と銀行間市場に資金を大きく揺さぶったということです。

で、世界的な金融危機とリーマンショックはこの環境を大きく変化させました。
銀行間の資金市場が凍結状態になったため、これを解消する方法を
見出すしかなかったわけですね。

そこで、世界の中央銀行は利下げと量的緩和という手段を採ったわけです。
短期資金市場の決済に失敗したら、銀行は破綻してしまいます。
それを防止するため、インターバンクに大量の資金を投入し、さらに銀行の
持つ債権を買い取ったり、それを担保に国債を貸し付けることで
資金ショートリスクを解消していったわけです。
リンク
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/54453057.html

これにより、各国の中央銀行のバランスシートが大きく拡大し、それは
通貨の希薄化(薄まる)要因となるため、信用を棄損しているということです。

とりあえず、ここまで

462 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage ▼ New!2009/10/22(木) 21:42:08.35 ID:SbZY8AffO
>>451
えーと…バブル?

464 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:43:15.02 ID:IXBpifzm0
>>462
バブルの輸出と言われる現象ですね。

487 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:55:24.81 ID:IXBpifzm0
そして、私の最大の懸念はロートル財務大臣や旧大蔵省出身者に
今の生きた金融を制御できるかということにあります。

かつての金融制度では、大蔵省は絶対存在でした。
なぜなら、大蔵省は各銀行への貸付与信枠などを持っており、大蔵省の
命令は絶対でありました。

銀行の大蔵省担当をMOF担と呼び、ノーパンしゃぶしゃぶなどで接待し
銀行への枠を拡大してもらったり、嫌われないように努力してきたのです。

しかし、自由化により、財務省は一人の大口プレイヤーに変化しました。
ルールを自由に決まられるハウスから、最大手のプレイヤーに過ぎなく
なったのです。

藤井さんや亀井さんの発言を聞く限り、この変化を理解できていない
のではないかと思われますね。

485 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage ▼ New!2009/10/22(木) 21:54:25.41 ID:utGPc8LA0
>>472
ありがとうございます。とても分かりやすかったです。
質問ですが、金融ビッグバンがなかったと仮定した場合、今回のリーマンショックの影響は今と違ったものになったのでしょうか。
軽い怪我ですんだのでしょうか。それとももっとひどい状況になっていたのでしょうか。

492 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 21:58:11.89 ID:IXBpifzm0
>>485
歴史にもしはないですが、円キャリーバブルは発生しなかったでしょう。

米国は不動産バブルを抑え込むために利上げを行っていました。
ですから、金利差が生まれ、円キャリーバブルが発生したのです。

これがサブプライム問題を拡大させたことは間違いないと思います。

515 銀鱗 ◆silverx0x6 sage ▼ New!2009/10/22(木) 22:07:35.77 ID:DsE6HO+jO BE:?-2BP(4688)
>>492

韓国・マレーシア等の戦略的市場が開かれた事も念頭において考えても良いですか?

524 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 22:12:12.28 ID:IXBpifzm0
>>515
日本の富を世界に拡散させて、発展に使おうと考えている勢力はあったでしょうね。

新興国バブルの要因になりましたから

542 銀鱗 ◆silverx0x6 sage ▼ New!2009/10/22(木) 22:18:28.38 ID:DsE6HO+jO BE:?-2BP(4688)
>>524

マレーシアで言うとチャガマスみたいなヘッジ証券の公認も引き金ですね。
(実体と掛け離れたのが一番の原因ですが…)

550 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 22:21:55.43 ID:IXBpifzm0
>>542
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3

女王様の銀行の破綻の教訓が生かされなかった。

そして、資源限界によりインフレなき拡大経済が否定され、レバレッジによる永久拡大に
無理が生じたということですね。

555 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 22:26:00.69 ID:IXBpifzm0
>>550
補足すると、『資源限界』はこれまでの近代経済学すべてを否定する可能性がある。

前提に流れる『限界なき拡大経済』が全否定されたことになるためですね。

564 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage ▼ New!2009/10/22(木) 22:30:36.45 ID:m4bV/fZI0
>>555
えっ?今の経済学って人間が地球に居られる限界の数とか考えないでやってるんですか?
石油が無くなるなんて何十年も前からやってるのにw
なんつうか、島国の人間からは考えられない…

571 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 22:33:27.37 ID:IXBpifzm0
>>564

■スティグリッツ教授:GDP「崇拝」回避を、広範な指標の重視要請
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a2w2MTeybzhY
『「GDPは社会の幸福と経済構造の変化を測る指標として利用されることが増えてきた。われわれの社会は
GDPをますます貧弱な指標にしている」』
『富を測る現在の指標をめぐってはサルコジ大統領だけでなく、オバマ米大統領や英保守党のデービッド
キャメロン党首も疑問を呈しており、生産だけではなく「幸福」の度合いも考えることが必要だとしている。』

ノーベル賞学者が否定していますからね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%83%BBE%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84

565 名無しさん@Linuxザウルスr ▼ New!2009/10/22(木) 22:31:23.59 ID:eqmGJA5SP
>>555
>『資源限界』はこれまでの近代経済学すべてを否定する可能性

さすがにそれはないでしょ.
近代経済学って,限られた資源をどのように配分するかっていうのが基本的な発想だからね.

574 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 22:35:42.16 ID:IXBpifzm0
>>565
言いすぎましたね。

しかし、経済の拡大に限界が生じたことで、従来の経済は拡大するという
前提に限界が生じたことは間違いないと思われます。

562 代表戸締役 ◆EP2zNwyYN2 ▼ New!2009/10/22(木) 22:30:21.42 ID:IXBpifzm0
本当はヤバイ!欧州経済に載せられなかったワード解説
■デレバレッジ
これは信用取引などの倍率の縮小を意味する言葉である。「テコの解消」取引とも言う。
通常、投資銀行やヘッジファンドなどは、信用取引を利用して倍率を掛けた取引をしている。
例えば、1億円の保証金を差し入れて、それを10億円として運用する。
この場合、市場から見れば、10億円の資金が市場に存在する事になる。
しかし、リスクが高まる事でこのようなハイリスクな取引を解消する圧力が掛かる。
これにより、一気に市場から10億円の資金が抜けた様に見えるのである。
また、取引の失敗などにより、1億円の損失が発生した場合も追い証を差し入れ得ない限り、強制決済が行われ、
10億円の資金が消えることになる。
リスクの高まりにより、市場全体の表面的な資金量が減少することで、急激な株価の下落要因となるのである。
このような信用などにより生まれた架空資金を「フェィクマネー」とも呼ぶ。
■レパトリエーション
利益を確定させる決算期や市況環境に不透明感が生まれた場合など、海外の投資に対して出資国への引き
上げ圧力が掛かる。また、リスクの高まりでクレジットクランチなどが発生した場合も、手元資金を厚くして資金
ショートを防止する方策を採る。この場合、投資先からの資金が引き揚げられることになり、引き上げられた
市場では価格が下落する。
■リワインド
キャリートレードなど低金利国で資金を調達し、高利回りの狙える市場や高金利国に資金を移動して、その利ざや
を取る取引の逆転現象が起きることを言う。
市場全体のリスクが高まる事で、低金利国側では資金の引き上げ圧力が掛かり、高利回りが狙えるハイリスク
市場では下落圧力が掛かる。
この為、一気にキャリートレードの解消圧力が掛かり、それが巻き戻されることを言う。
市場全体のリスクが高まるごとに、この3つの現象が連携して発生し、株価などの暴落を招いてきたのである。
■良く誤解されているが、株式などは非ゼロ和(非ゼロサムゲーム)である。
市場全体が拡大し続けている場合、そのゲームの参加者は共に拡大利益を受け続ける。
しかし、市場全体が縮小傾向にある場合、ほとんどの参加者は利益を失うのである。
特に、現在の様に実体のないフェイクマネーが支配している市場に於いては、その影響を非常に強く受ける
ことになる。


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